ベートーヴェン(1770-1827)

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CD 輸入盤

ミサ曲ハ長調 ルイージ&MDR響、同合唱団

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
VKJK0522
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ファビオ・ルイジの快演!
ベートーヴェンのハ長調ミサ

大作『ミサ・ソレムニス』の陰に隠れてあまり人気の無い『ハ長調ミサ』ですが、作曲された時期が、いわゆる「傑作の森(交響曲3〜6番、ヴァイオリン協奏曲、ラズモフスキー四重奏曲)」と呼ばれる頃であったということもあってか、その筆致はたいへんに充実したものとなっています。
 作曲の動機は、ハイドンの仕えたエステルハージ侯爵ニコラウス二世の夫人マリアの命名祝日のためという依頼でした。この命名祝日のためのミサという依頼は、1796年から1808年にかけておこなわれ、ハイドンが6曲の大規模なミサ曲を書き、さらにフンメルのミサが好評で迎えられていたのですが、ベートーヴェンのミサはなぜか酷評され、怒ったベートーヴェンは、作品をエステルハージ侯ではなく、フェルディナント・キンスキー公爵に献呈してしまいます。
 酷評の原因は、おそらくベートーヴェンが作品に盛り込んだ、当時としては斬新過ぎた手法にあったのでしょう。類型的なハイドンのミサに慣れ親しんだエステルハージ侯は、たとえばこの曲の「クレード」や、「アニュス・デイ」におけるドラマティックな音楽には共感できなかったものと思われます。長年続いたハイドンとの関係を考えればそれも無理からぬことですし、それゆえ、若きフンメルがハイドン風なミサを書いたときには絶賛されたものとも考えられます。
 ともかく、ベートーヴェンがこのミサ曲に盛り込んだ音楽の素晴らしさは、本来ならば決して『ミサ・ソレムニス』の陰に隠れるようなものではなく、むしろその存在を堂々と主張すべきだといわんばかりなのが、今回のルイージによる演奏なのです。
 カンタービレに無類のセンスの良さを見せるルイージだけに、ハ長調ミサの特徴でもある美しい旋律線の再現性もきわめてグレードが高く、また、「グローリア」におけるフーガの扱いも精緻で克明。一方、「クレード」や「サンクトゥス」での鋭敏なリズム処理と明確なコントラスト形成など、ルイージならではの知的な配慮が、弱音部をより意味深いものとし、ダイナミックな部分をよりスリリングなものとしている点も見逃せません。
 合唱はもちろん、ここでは古楽でも活躍する有名どころ4人が揃ったソリスト陣もきわめて高水準です。特に「グローリア」で重要なソロを受け持つテノールは、最近評価の高いクリスティアン・エルスナーが受け持って見事な歌唱を聴かせてくれています。
 なお、当セッション収録の約一ヵ月後、同じメンバーによるウィーンへの引越し公演でもこの作品が演奏され(前プロはブラームスの交響曲第1番)、大好評を博しています。

・ベートーヴェン:ミサ曲 ハ長調 Op.86
 クリスティアーネ・エルツェ(S)
 クラウディア・マーンケ(MS)
 クリスティアーン・エルスナー(T)
 フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ(B)
 ライプツィヒ放送合唱団
 ライプツィヒ放送交響楽団
 ファビオ・ルイジ(指揮)

 2005年9月8&9日スタジオ録音

収録曲   

  • 01. Oelze, Christiane - Messe C-dur Op. 86
  • 02. Kyrie
  • 03. Gloria
  • 04. Credo
  • 05. Sanctus
  • 06. Sanctus
  • 07. Agnus Dei

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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